院長ご挨拶
院長ご挨拶
国立病院機構宮城病院のホームページにお越しいただきありがとうございます。
2024年4月1日に院長を拝命いたしました安藤肇史(ただし)です。どうぞよろしくお願いいたします。
当院は1939年に「宮城療養所」として宮城県太平洋沿岸部南端の地に開設されました。1970年に前身の「国立療養所宮城病院」と改称され、2004年には現在の独立行政法人国立病院機構宮城病院となっています。国立病院機構は140の病院からなる全国的な病院ネットワークであり、その使命はセーフティネット分野の医療や国の危機管理に際して求められる医療の確保、地域包括ケアシステムの構築等地域医療への貢献など多岐にわたります。当院もその使命に則り、重症心身障害児(者)の療育、療養という「政策医療」やパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの神経難病に対する「政策医療」を長年提供してきました。また地域包括ケア病棟の開設や地域包括支援センターの受託などを通して「地域医療」にも貢献しています。
宮城病院にはもう一つ、「先進医療」の提供という大きな特徴があります。薬剤抵抗性の本態性振戦やパーキンソン病の振戦症状に対するMRガイド下集束超音波治療(FUS)です。2020年に東北地方では初めて当院がこの治療機器を導入しました。そして治療件数はすでに200件を超え、国内トップレベルの実績を誇ります。
宮城病院の基本理念は「よい医療を安全に、心を込めて」であり、これまでその実現に努めてきました。地域医療、高齢者医療はこれからの十数年間、日本の医療における最大の課題となることが見込まれます。そのため私達は今後これまでの理念に加え「地域とともに」を常に念頭に置きながら病院の発展を目指しますので、皆様のご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。